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漢字と映画
「漢字はいまや世界の孤児である・・・・・そのよるべない孤児であった漢字も、我々の知らない所で再び脚光を浴び、そこでは文字映像として新しく位置付けられ様としている。映画に置ける映像とは、制作者の思考を画面に表現として構成するものであるから、それは原理的に、絵画的方法から発達した象形文字である漢字と、その視覚的思考性において共通する所をもつはずである。その映像において表象されるところのものは、資格に訴えるところの直接無媒介的な表現である。それで映像は映像言語として、表意的文字言語と等値することができると考えられる。

(「漢字百話」白川静 )

「アイディアの作り方」では、
『アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない』とジェームズ・ヤングが表現しましたが、漢字と映画を結びつけるとは白川さんは、さすが・・です。

だから・・・次の発想は・・・・次回いまでに考えます(笑)

漢字百話 (中公新書 (500))漢字百話 (中公新書 (500))
(1978/01)
白川 静

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