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怖い絵
テートギャラリー(ロンドン)まで徒歩5分の、今から思えば贅沢な環境で2年間過ごしました。


にもかかわらず・・・・

3回程度しか行かなかった


この”怖い絵”を読んでいたら、それぞれの”絵”の奥に潜む人間劇・社会背景・歴史を想像しながら自分なりのストーリーを作って楽しめたのに・・・・

もったいないことをした・・

========

恐怖の源、それは何より”死”である。肉体の死ばかりでなく、精神の死ともいうべき”狂気”である。直接的な恐怖はほとんど全て、このふたつの死へと収斂されると言っていいだろう。

 脆い肉体に襲いかかる”苦痛””暴力””戦争””大自然””闇””野獣””病気”は肉体の死と結びついているし、自己の存在を揺るがす”嫉妬””孤独””喪失””悪意””怨霊””悪魔””(人肉食などの)タブー破り”は狂気と結びついている。
それら前段に当たる”未知””不安””他者”も同じだ。また”愚かさ”も大きな恐怖の種になる。愚かさゆえに人間は、自分で作り上げた半端な社会制度によって”偏見””貧困””差別”を産み、やはり緩慢な死へと自も他も追い込んでゆく。

 ある種の”悪”が燦然たる魅力を放つように、恐怖にもあらがいがたい吸引力があって、人は安全な場所から恐怖を垣間見たい、恐怖を楽しみたい、というどうしようもない欲求を持ってしまう。これは奇妙でも何でもなく、死の恐怖を感じるときほど生きる実感を得られる瞬間はないという人間存在の皮肉な有りようからきている。

そうしたさまざまな恐怖をはらんで、魅力的な”怖い絵”はある。

そして、その”怖さ”の根元は、天変地異でも幽霊でもなく、生きた人間にある。

怖い絵怖い絵
(2007/07/18)
中野京子

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”映画の一場面を見れば、その映画は見る価値があるかどうかわかる”とは宮崎駿監督は言います。
 その言葉は、黒澤明”生きる”DVDのライナーノーツに載っています。
 高く積み上がった書類の束を背景に主人公である市役所課長が黙々と意味のない検印を続ける、その場面一つで、宮崎駿は、この映画を”背筋を伸ばして正座して見なければならない映画”と感じたそうです。
生きる [DVD]生きる [DVD]
(2003/03/21)
志村喬小田切みき

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 映画・テレビはセリフや映像を使うことで、その場面を説明することは比較的容易。しかしそれをしてしまうと作品の深みは失われる。
 
 一見、無駄に見える細部にこだわることで、その作品の質は飛躍的に上がる(コストと時間も必然的に上がる(苦笑))。

 音も、人間の認識できる範囲を超えた波長音も含めることで、シロートでも”心地よい音”となるそうです。
(同じ爆発音でも、18000HZでカットした音と、25000HZなど可視聴範囲を超えた情報を含めた音では、前者で感じた”不快なうるささ”が後者では大きく減少するそうです。   私も試聴したい!)

 大量の情報を含んだ素材であっても、受け手にその意識や知識がなければ、それは単なる”絵”。

 しかし、それは壮大で深遠な物語を含んでおり、それを自分の脳内でストーリーを作り上げることができるなら、なんと人生を楽しめるだろう (と、楽しめてない私が書いても何の説得力もない・・・・・)
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コメント
Re: タイトルなし
ピカイアさん

コメントありがとうございます

本は・・・・つまみぐいばかりでなかなか身につかない

意識的に複数回をさらっとでも読むようにしています。

今度読もうと思っている”自由な人生の作り方”という本には次のセンテンスがあります

”人生で大事なのは”やる気”じゃなくて”やる”こと”

反省・・・
2009/07/16(Thu) 13:25 | URL | Charlie 2011 | 【編集
Charlie さん
御返事ありがとうございます。
リアリティーを求めるって言うのも時と場合ですよね。
血がドバッ!の映像では、昔乙女は下を向いてしまいます。
それにしてもいろいろな本を読んでいらっしゃる。
Charlie さんの本の感想を読んで自分も読んだ気になっている。反省。
この前ラジオからchinese democracyが流れてきて、
Charlie さんの曲だ!と思いました。←なんだこれ?(笑)
2009/07/13(Mon) 12:20 | URL | ピカイア | 【編集
ありがとうございます
ピカイアさん

コメントありがとうございます

そもそもアバウトな私ですし、「重箱の隅をつつくような」視点は相対的に好きではないのですが、

そこへのこだわりは重要ですし、私に不足するところ・・・・

にじみ出るものです(反省を込めて・・)
2009/07/12(Sun) 02:31 | URL | Charlie 2011 | 【編集
 一見、無駄に見える細部にこだわることで、その作品の質は飛躍的に上がる(コストと時間も必然的に上がる(苦笑))。
これってホント。
時代劇を見るとつい襖に目が行くんです。
雲母のきらきら好きなんです私。
引き手も。
家具調度も。まるで時代考証人みたい。
ストーリーそっちのけっていうのはまずいですけれど。(苦笑)
絵をみることも好きです。
まず感じること。
知識があればより理解が深まり、さらに感じることができる。
作者と同じ次元の感性はもてないにしても。
ピエタ(彫刻)なら教会にあるのが一番良いのでは。
などと置かれる環境も大事ですよね。
2009/07/11(Sat) 23:02 | URL | ピカイア | 【編集
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