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見る前に読んではダメな本
『アカデミー賞を獲る脚本術』

【お勧め対象者】
魅力的なプレゼンをしたい人=良質なビジネス書なんです
(プレゼンにおけるストーリー性ってとても重要です)

通常の映画評論に飽き飽きしている方
(皆が観る前に書くから価値がある評論が大半・・ですからね。脚本という視点での読み物はとても新鮮で映画の奥深さを感じさせてくれます。)

黒澤明曰く「映画は脚本で全て決まる」を納得したい人

脚本のパターン別という新たな切り口で既に観た映画を深く再評価したい人

【期待以上・期待通り】
この本でサンプルとなっている作品は全てアカデミー賞獲得あるいは候補になった作品群

どこが、どうして、おもしろかったのか ある種の感情を言葉で、ストーリーでどう表現したら伝わるのか・・・・とても納得いく、そして直近の作品に対する脚本的分析も読みたいと思わせます

【期待はずれ】
必然ですが・・・・ネタバレ・・

これを読んで観ていなかった「アメリカンビューティー」「ビューティフルマインド」を初めて見、また「ユージュアル・サスペクツ」を見直しました。

あれ・・・・皆、ケビンスペイシーの出てるのだ・・

もう一人、意識しないで結果的にたくさん観たのは、The Boss トミー・リー・ジョーンズ。 「スペース・カウボーイ」「告発のとき」「ノーカントリー」。それぞれ深い味わいがある良質な作品。(なぜ「ノーカントリー」がアカデミー賞を穫ったのかは???? 時代が求めた作品? 興味深く観ましたが、どこに価値を見いだせばいいのか今の私にはわかりませんでした)

【キーワード】
「2000年までに発売された脚本の入門書は、約200冊。そのほか、数千の脚本セミナーが開かれ、スクリプト・コンサルタントやストーリーアナリストたちが無数の脚本を分析してきた。」(日本では、こんな職業あるのでしょうか・・・・細分化は分析。分析は効率。脚本はアートの側面もありますが、日本は何でも個人の才能に依存しすぎるため、せっかくのマンガ文化も最低限の共有化が進まずビジネス化できない・・・職人文化の負の側面をこの部分から感じました。)

「一部でも映像が現実とずれていると、観客は映画全体を信用しなくなる・・・細部が不正確だと、ストーリーや登場人物にも影響がでて、ストーリーのインパクトが薄れたりなくなることがある。」(当たり前の部分を正確に伝えています。信用できる著者・・と納得できた一部)

(年齢層別のポイント)老年
「年をとり、死が近づいてくると、人は過去の傷を癒し、人間関係を修復し、人とつながることで孤独に打ち勝ちたいと思うものだ。これは「和解vs後悔の問題」である。
だから死が間近に迫った登場人物であれば、あらゆる問題といっぺん向き合わなければならない(そうした脚本により観客は主人公と共鳴し、感情移入することができる))

【感想】
そこに「嘘」があるなら共感・感情移入はできない。映画で描かれる人物もどのような時代設定であろうが、高い能力をもっていようが、「人間」である以上、「自分と同じ」部分があり、それが真実でなければならない。

黒澤明や宮崎駿は、主人公以外の人物、ほんの数秒しかでてこない人物にも彼・彼女が今その発言・行動をする意味を考えて脚本を書く。見えないところにそれぞれの人生を描くからそこで描かれる映像には真実の深さがあり、上っ面だけまねたリメイクでは全く到達できない作品となっている。


「観客に必要な知識を提供するためには、脚本家は正確なリサーチをしなければならない。リサーチが正確な場合には、観客の持っている知識とリサーチの詳細が一致し、映画の世界に真実味がでる。すべての情報が正確でないと観客もそれを感じ取って、ストーリーに身が入らなくなる。・・・いったん不信感が生まれると、観客はすべてを疑う。これは嘘をつかれたり、裏切られた場合、もとの人間関係に戻るのは難しいのと同じだ。脚本もいったん信用を失うと、観客が再びストーリーにのめりこむことはなくなる。」 人間関係の本質は、映画にも当てはまる・・・



アカデミー賞を獲る脚本術アカデミー賞を獲る脚本術
(2005/04)
リンダ シーガー

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