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白洲次郎  占領を背負った男 ②
敗戦を境にして、武士道の国としての民族的誇りを胸に生きてきたはずの日本人が、一転して卑屈な精神の民族に堕してしまった。・・白洲次郎という男は、そうした人間の本能に敢然と挑戦していった。GHQの前で卑屈になることもおもねることもせず、自らの信念を真っ向から主張し、それはしばしば常人からすれば常軌を逸した蛮勇であるかのような印象さえいだかせた。
GHQは本国に”従順ならざる唯一の日本人”と報告している。


・・・いつか再び独立国家としての誇りを取り戻すのだと、白洲次郎と吉田茂は、一歩もひかず、ずっと一緒に戦ってきたのだ。





次郎は仕事に対して厳しい男である。結果として外務省の人事にも影響を与えた。彼に左遷された役人は多い。それは外務次官経験者にまで及んでいる。・・・・・次郎の場合、通常の”人事を握る”というのとは事情が違う。ふつう、人事を握ろうとする人間の目的は、それをてこに自らの勢力を慎重させようとするものだが、彼の場合、”仕事を成功させるためには誰が適任か”が唯一の基準だった。

人事権を握って君臨しようなどとは毛ほども思っていない。その証拠に、次郎は仕事が成就すると、いつもその職をさっさと後進に譲っている。その潔さは誰も真似できないものであった。彼の生き方が実に格好いいのはここに理由がある。

白洲次郎 占領を背負った男 下 (講談社文庫)白洲次郎 占領を背負った男 下 (講談社文庫)
(2008/12/13)
北 康利

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コメント
北 康利 氏
あ、思い出しました。

白洲邸で、今回ご紹介頂いた本の著者・北康利氏の講演を聞いたことがあります。

私は、北氏と直接の面識は無いのですが、私の知人の友人という関係です。本が発売された当時、その知人から情報を入手し、本を読みました。

ちなみに、北氏は、金融業界で仕事をされていた方です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E5%BA%B7%E5%88%A9
2009/03/18(Wed) 23:52 | URL | 墓場のダンサー | 【編集
ありがとうございます
墓場のダンサーさま

貴重な体験をありがとうございます。

それにしても中国全土を何度も巡っていたり、白洲邸に行っていたり・・・・凄いです

尊敬してます
2009/03/18(Wed) 22:51 | URL | Charlie | 【編集
旧白洲邸
旧白洲邸を見学したことがあります。小1時間で見学し終わってしまうので、物量的にそれ程見るものはありませんが、都心から離れたこんな場所に白洲氏が住んでいた意外性に驚きました。

ちなみに、白洲邸は公開されていない敷地を含めると、五千坪あると聞きました。白洲さんも農業の遣り甲斐があったと思います。多くは山かもしれませんがね。
2009/03/18(Wed) 00:54 | URL | 墓場のダンサー | 【編集
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